2018年12月15日

知らなかった「美化語」

丁寧語、尊敬語、謙譲語なら正しく使えないながらも知っていたのだが「美化語」なるものは今朝新聞で知る
まではお恥ずかしいのだが知らなかった。名詞に「お」や「語」を付けた言葉を指すという。2007年に出された
文化審議会の「敬語の指針」からだという。サザエさんが使った「おだいこん」「おじゃが(じゃがいも)」は庶民が
背伸びして品良くふるまいたいという美化意識からの使い方とあるが、お大根、おじゃがと言ったとしても当たり前
すぎて品が上がるとも思えない。知人に「お紅茶」「おビール」「おトイレ」派もいるが、名詞に「お」を付ける用語
私の場合はどうだろう。「お水」「お茶」「お風呂」「お汁粉」「煎餅に饅頭」には「お」を付けるが子どもが幼かった頃も
「お着替えしましょ」なんて言った覚えはない。

国会議員の選挙の時期だけ臨時で代議士の事務所に雇われて、代議士が亡くなるまで何戦も代議士と過ごした
ことがある。代々が議員で父親も県議から衆議院議員となった人だったが、非常に無口で言葉遣いなどには
口出しをしなかったが息子である代議士は出馬の寸前までNHKのアナウンサーであったため、来客との会話
電話の受け答えなどに非常に敏感で取り巻き連中は煙たがったが、意外や意外私はとても興味があり注意された
内容と回数をその都度手帳に記した。代議士を「先生」と呼ぶのが嫌だったから「代議士、〇〇議員」と呼ぶことに
終始したのは私1人だったが注意されたことはなかった。
      
      柚べし...形を整える
軒に吊るして3日目、表面の乾燥具合もいいあんばいに、そろそろ柚釜の形を整える頃合いとなったので
和紙を解いて形を整えた。寒いと言っても当地は十津川の比ではないから、用心のため焼酎を霧吹きで吹き
かけ蒸発をまって新たに和紙に包んで干す。

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         吊るしある柚べしに冬日執しける     ふきのとう
 
*今まで柚餅子と記していたが餅状のものではなく味噌が主であるから「柚べし」が的確だろう。

追記
白状しなくてはならないことを想い出した。「子育て時代も幼児語はあまり使わなかった」と以前に記したが
実は未だに口をついて出る「おちゃちゃ」と言う言葉がある。そう「お茶茶」=「お茶」のことだ。
三つ子の魂百までとは言わないまでも、私は大人になっても「おちゃちゃ」と言っていた。
母親もそう言っていたから、私に注意することもなかった。「茶農家に育ったから」そう言うのだと
思ったと夫に言われたが、よもや献上茶であったとしてもそうは言うまい。単なる幼児語だと思う。

posted by ふきのとう at 14:39| Comment(3) | 俳句 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月12日

続.柚べし...今日の作業

昨日、軒に干した柚べし、柚釜の表面がいい具合に乾いてきたので今日はこれからの長い乾燥の日々
直射を避けるために和紙でひとつずつ包む。

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十津川のおばあちゃんは藁苞て包んでおられたが、身近に藁の無かった大阪時代、思案の末に思い
ついて半紙に包んで以来私の手順のひとつとなった。この後もう一度包み直すのだが面倒ではない。
これらの一つひとつの作業は柚べし作りの醍醐味とも言えよう。

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刳りぬいた柚子から採れた汁はこれからの鍋物に活躍する柚子ポン酢を作り、種には焼酎を入れて
保存、二週間もすれば、種の周りのゼラチン質が焼酎に馴染むから更にワセリンを加えれば、手製の
ハンドクリームに仕上がる。こんな私の年中行事、主婦になってから飽きもせずこの先も続くのだろう。

他人てふ血より濃きもの冬の薔薇      ふきのとう

遥々十津川村のお宅を訪れた日の事を思い起こして一日過ぎたのだった。

posted by ふきのとう at 16:27| Comment(8) | 俳句 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月11日

年中行事「柚べし」づくり

昨夕、友人が柚子30個ほどを届けてくれた。友人の家は山の麓にあるのだが颱風を免れず
今年の柚子は例年になく出来が良くないと言っていたが確かに去年の柚子よりも皮が傷んでいる。
皮さえ破れていなければ柚べしには出来る。

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中身を取り除いた柚釜に蓋にする部分をを入れておかないと貝合わせ状態になり、蓋合せが難しいことも
長い間に学習した。

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詰め物は胡桃と松の実、半擂りにした胡麻、アーモンドを砕き、鰹節と混ぜて更に味噌と砂糖を加え練る。

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砂糖が味噌に馴染むまで20分〜30分種を寝かせておき、その後更によく混ぜ合わせ柚釜に詰めて
40分蒸せば出来上がり。ひと晩そのまま干して2日目からはひとつづつ、半紙に包み風通しのよい
場所で1ヵ月半、風気候によっては2か月ほど乾燥させれば出来上がる。

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終い湯の柚子の腑抜けでありしかな    ふきのとう

去年から独りの柚子湯であるから、鴉よりも早い湯上りである。
posted by ふきのとう at 14:25| Comment(8) | お料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月09日

あの子にこの子は犬の子、そしてお宅の子も...

犬猫を「この子」と言う言葉が日常語になって久しいがへそ曲がりの私のこと、慣れるまでには時間が掛かった。
先日の葬儀場で耳にした会話には耳を疑った「お宅の子は女の子なのでしょ」「うん、そうなのよ、今年3才なの」
私には信じられないがお互いに飼っている犬の話であり話も成立しいるのだ。
「主人が買って来るおやつが気に入らなくて食べないから主人もがっかりなの」「どんなおやつなの?」
「この子に食べさせてもいいジャーキーとかビスケット」「お宅の子歯磨き嫌がらない?」「主人が上手なのよ」
聴いているだけで私まで可笑しくなってしまいそうで、その場を離れた。
犬は犬、猫は猫以外の何ものでもなく犬猫の場合は「餌」であり、人間ののみが「食事」であり「ご飯」なのだ。
我が家でも犬も猫も数年前まで飼っていたが犬猫に「ご飯を上げる」などと言ったことは一度も無い。
ああ、よそう!こんなことを言っていると嫌われてしまうに違いない。
内館牧子さんがその場にいたなら何としただろう、ふとそう思った次第である。「飴ちゃん」も私は好まない。

湯気にカメラのレンズが曇りボヤけてしまったが、カリフラワーの煮物。
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カリフラワーを頂いたので薄味で煮る。午前中にサッと煮て味を馴染ませて夕飯に。煮すぎると歯応えもなくなり
つまらない煮物になってしまうが余熱を見計らって汁に浸しておいたものは美味しい。

      冬に入る結露の窓の絵画き歌   ふきのとう
posted by ふきのとう at 18:51| Comment(10) | 俳句 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月08日

心を満たしてくれた葭戸...お疲れさま

初夏から夏にかけて「この場所が好きでね」数多くはいない友人や私の友人に夫が決まっていう言葉だった。
印象的な言葉だったとみえて、お悔みに来てくれた誰もがその言葉に触れた。それは襖を葭戸に替えて
籐莚を敷き、夏らしくなった和室の縁側のこと。夫が黄泉に発った日もその縁側のある部屋であった。
葭戸や籐莚の出し入れを毎年夫に手伝ってもらい、6月から9月末までは我が家なりの「夏座敷」の体を
保っていた。独りになった今年、それまでの気持ちもすっかり失せ、籐莚や葭戸の設えをしないまま夏も
終わってしまった。葭戸は納戸に仕舞ったまま、籐莚は長さも有り、納戸には収まらず2階の吹き抜けの
ホールに専用の袋に入れたたまま立かけてある。今年は入れ替えをしなかったが、果たして来年は?と
言えば恐らくできないだろうと思い、家財引取り専門の業者にお願いして処分することと決め、昨日は葭戸を
納戸から物置に移した。夫が家に居た時の状態を保ように心掛けているのだが、仕方のないこともある。

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何年世話になっただろう、見た目の感覚から沢山の涼を得たし、昼は青田風、夜は離れた家の灯りが見えて
暑い夏を凌ぐには優れものの葭戸だったが、寄る年波には勝てないのだ。
息子たちの家は和室は一部屋しかなく、そもそもこんな面倒は喜ばないに決まっている。
娘の嫁ぎ先は家業が土木建築であり、我が家とは比較にならない天井の高い家だから、間に合わない。
安普請の家でありながら葭戸の入れてある座敷をあちらの両親は不思議に感じたようで「どなたの趣味ですか」と
問われたが、私は「夫です」夫は「女房です」と応えていたが、ある時から「この家の趣味です」と
答えるようになった。

花巻こけし(南部系)切れ長の目も美しく胴に一輪の椿をあしらっている。花巻在住の作家のもの。
丈31.3cm轆轤で入れる色筋目の合わせ目も寸分の狂いもなく技の冴えたこけしだ。
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銀漢や星辰暁光大姉逝く      ふきのとう

四人姉妹の長姉は享年94歳12月3日黄泉に、様々な意味で妹である私達3人は振り回されることが多かった。
posted by ふきのとう at 13:57| Comment(10) | 俳句 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月04日

だから俳句は止められない

昨日は私の家で句会、昨年から外出できない私の為に会場を移して超結社句会のメンバー3人が
我が家まで来てくれて月2回の句会に参加している。皆それぞれの結社に属していてさぼりぎみの私を
除いては精鋭ばかりの句会であるから俳句の研鑚は無論のこと、俳句以外の話も実に豊富で面白く
それ故俳句が止められないと言う。思うに皆軽度の「俳句中毒」に罹っているようだが、私に限りは
自己診断結果は重症の様だ。
昨日は句の中に「見番」の句があり、話が熱海の芸者芸妓衆に及び、口火を切ったのは私だった。

中学校の同級生の男子生徒の1人に転校生がいて、姉の嫁ぎ先の本家の離れに暮していたこともあり
直ぐに仲良くなれた。殆どの女子生徒は「細かいことを言うから嫌い」「やたら秀才ぶっている」と言って
近づかなかったが異端な私は直ぐにとび付いた。女子の嫌う「牛乳瓶の底」のような眼鏡も私には実に新鮮に映り
女言葉のように感じる話し方も「見習いたい」と感じたのだった。
特に読書力は群を抜いていたから読み終わった本を借りては読みまくった。その彼が教育学部を卒業し教師となり
新任地は熱海の中学校であったことを後に知った。

彼の帰郷の道すがら、軽便鉄道内で出遭い久しぶりの再会に驚き、車中で様々な話をしたが、時間が足りず軽便
を降りてから、駅前の小さなラーメン屋で話の続きをしたのだった。
「〇野さん、あの頃より少し太ったね、今なにをしているの?」「ああ、あのころはガリガリだったからね、住吉の
呑海寺って知ってるでしょ、そこで和裁を習っているのよ」「結婚でもするのっ!?」「まあねっ、笑っちゃう
でしょ!」「そうか〜ぁもう24歳だもんね、不思議じゃないよね」「ところで教師っておっしゃったけど、どこで
教師をなさってるの?」「それがね熱海なんだよっ!実に愉快で面白い経験をしたんだよ!」「なになにっ、益々
聞きたいわっ!」「今年で2年目なんだけどね、生徒の身上書にね、親の職業欄が有るのはわかるでしょ、母親の
職業の殆どが芸者や芸妓でね、ぼかぁ、驚いちゃったよ、芸者芸者、芸妓芸妓で職業欄が埋まってるの、ほんと
びっくりだったよッ!」黒縁の牛乳瓶の底のような眼鏡は相変わらずだった。
そんな私の思い出話に耳を貸してくれた句友達は「なるほど熱海だもんね」「昭和40年頃よねっ、芸者さんも
大勢いたんでしょうね...」口々に言い、その時代の熱海に思いを寄せた。その彼も50代で鬼籍に入り、あの日が最後の出遭いであった。

花巻こけし 彩色は黒色のみ、おちょぼ口の紅が愛らしいこけし 丈30.5cm
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鯛焼の尾鰭もっとも焦げやすし    ふきのとう
 

posted by ふきのとう at 12:01| Comment(10) | 俳句 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月03日

朝焼け

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雨戸を繰ると目の前に鴇色の空が飛び込んで来た。実に美しい空だ。
その後玄関に出て富士山を見る「うむうむ実に美しい」富士山は私の守護神だから丁寧に手を合せる。
ここに家を建てたのは夫の切なる希望であったが、独りとなった今、つくづく有り難いと思う。
シゲコちゃんの他にも、スミオちゃんにチッちゃん、アイコちゃんにサナエちゃん、アキラさん、マサノリさんなど
みな健在だ。
一応カメラをズームにてみると...
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家の前の道路を歩いて西へ200m、今我が家はレタス畑の只中に在り日に日に育つレタスを見ている。
これ等のレタスはクリスマス前に収穫され都の人々の胃の腑を満足させることだろう。
既に私も恩恵に預かり、店頭のレタスを買うことはあまりしない。
幼馴染のシゲコちゃんの畑だから、ときおり紙コップに入れた甘酒や、牛乳入りのコーヒーを持って行き
シゲコちゃん夫妻と3人で15分あまり、昔し話にふける。

縄跳びの輪の中に富士明日も晴れ    ふきのとう
posted by ふきのとう at 07:58| Comment(8) | 俳句 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする