2021年01月17日

阪神淡路震災忌

あの日の午前5時46分、夫は朝食の卓に付いていて傍らで私はお茶を淹れていた。
ドスンと音がしてリビングが上下に揺れ、観音開きの食器戸棚の扉が開いて食器の幾つかが
壊れ電気の傘も揺れた。「地震だわねっ!」「ああ、そうだね!」と、ラジオの緊急放送
「大きな揺れに注意してください」アナウンスの徒ならぬ声が続いた。

出勤する夫を見送りテレビのスイッチを入れたが正視できず、ただただ関西に暮す友人知人の
安否が気になった。茨木市の高僧マンションに暮す友人とも連絡もとれ他の友人達も無事で
在ることに安堵したのだった。

今朝、いつもより遅い朝食を摂りながら「あの日は夫が居たのよね...」の独り言。

数あるこけしの殆んどは夫の郷里のものであるが、このこけしは独身時代初めて母と行った
熱海の旅館で買ったもの。後にも先にもこのとき以外母と二人で旅したことはない。
母は60歳、私は22歳であった。
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夫といふ楯を失う冬銀河      ふきのとう    

*食器戸棚には地震対策をしていたから揺れたり倒れはしないものの、観音開きだった扉の
 ガラスが割れてしまったため100×165cmの引き戸、千本格子の食器戸棚に替えた。

posted by ふきのとう at 08:22| Comment(8) | 俳句 | 更新情報をチェックする

2021年01月15日

小正月・・・小豆粥

成人の日の朝の寒かったこと玄関脇の蹲擬きも凍るほどだった。僅かな水を(自家水道)
昼夜流しているため水道そのものは凍ることはないが余程の寒さだったことが窺える。
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そして昨日は風も無く暖か、今日もまた暖かでリビングの窓を開け放しても室温は14℃ととても
温かく2月の初旬とも思えない陽気だ。

今日の予定は朝食に「小豆粥」、新年用に整えた寄せ植えの芯の3本組の竹と松を外し、そこに
何か花を植えることだった。
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散々迷ったが空色のさくら草を植える。
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さくら草の隣にあったスプレー菊の白と黄色が目に留まり仏様用に買う。切り花を買う予定で
いたが庭に植えておけばこの先切り花になるだろうと目論んでのこと。
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小豆粥
年中行事の様々、お節にはじまり七草、鏡割りそして今日の「小豆粥」ひとりで作って食べるのは
なんともつまらないとも思えるが、いやいやそうではない、ひとりだからこそ大切なのだと思うことにした。
ひとり暮らしに「折り合いを付ける」のは至極簡単なこと、所謂その日の感情で決めても何ら差し
支えないのだから。実に気ままであるが、やはりひとり暮らしにもけじめが欲しい。さしづめ生活の
句読点のようなものだ。

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植えるために切り落した菊の花と小豆粥を仏壇に進ぜて私なりに小正月のけじめがついてほっとした。

研がねばと思ふ包丁小正月         ふきのとう


posted by ふきのとう at 13:18| Comment(10) | 俳句 | 更新情報をチェックする

2021年01月12日

臨時トピックス

角界2021年春場所に静岡県に10年振りに幕の内力士が目出度く誕生いたしました。

翠富士一成力士  パソコンより当用
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171.5cm、体重101キロ関取としてはあんこ型の小柄な力士ではありますが3日目の本日も
白星、3連勝です。ご覧のようにとても穏やかでハンサムな好青年です。皆さまご贔屓の力士と共に
是非応援をお願い申し上げます。隣の市の出身でもありますので毎日ドキドキしながら見守っています。
posted by ふきのとう at 19:11| Comment(12) | 俳句 | 更新情報をチェックする

鏡割

その昔、鏡餅は縁起を担ぎ刃物を使わず槌で割ったと言われるが「割る」を忌み嫌い
「開き」となったようだが、昨年は鏡餅と言うにはどうかと思うが長方形の二枚の餅に
水引を掛け供えたが、今年は気まぐれで丸餅にしたことも有って事実金槌の登用となった。
例年にない寒冷とあって硬く締まり黴も少なかった。

姪夫婦が来てくれて昼食は寄せ鍋、その後を出来たての「柚子味噌」を付けて鏡餅を食べた。
白味噌仕立ての柚子たっぷりの味噌は辛党の姪の夫にも好評だった。

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あれは一昨年のこと、いつもながらの柚子味噌を練り上げた後の鍋底に付いている味噌を
焼き立てのお餅に付けてほおばった。行儀の悪い私らしい行為たが、何とすこぶる焼餅に
柚子味噌は合う!それまできな粉や磯辺巻にして食べていたが以来「焼餅に柚子味噌」の
病み付きになった。
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お餅ふた切れが一膳分のご飯に相当すると言うから小さく砕いたとはいえ、おやつではなく
ご飯2杯分ぐらいを食べたことになる。

柚子味噌の甘味を好み左利き     ふきのとう
posted by ふきのとう at 10:14| Comment(8) | 俳句 | 更新情報をチェックする

2021年01月11日

初メール・・・姪孫・娘と孫から

雪国便り・姪孫より初メール

もれなく夫の郷里も雪.雪.雪「雪が降ると嬉しいのは学校へ直線で行けるんだよ」正しく夫の
言葉を想い出す風景であった。

姪孫の3人の子どもたち、特に長男は私になついてくれて滞在中はクローバーの花環を作ったりして遊んだ。
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母親が忙しい時は良く抱っこし、ミルクの匂いのした嬰児も随分大きくなったものだ。
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姪孫は3人の子育てに多忙極まりないことだと察するが、見る見る大きくなった子どもたち
それなりの苦労も有ろうが喜びはそれ以上に感じることであろう、そうあってほしいと思った。

娘と孫のRからも初メールが届く。娘の家の事務所の3階建ての屋上は富士山の見える
スポットらしく写真家やカメラ愛好家などがよく訪ねて来るらしい。その屋上からである
と思われる富士の雄姿がRから届いた。

ズームなしでそのままの富士山、殆ど雪を被ていない。
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娘のメールは節料理のリメークだと言い、2種類のおやつが写っていた。
黒豆の「カップケーキ」
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残ったきんとんを挟んだ「きんとんパイ」そう言えばきんとんを作る際、梔子の無いことに気付き
サフランを使ったと言う。結果オレンジ色のきんとんになってしまったと言うからパイには良かったかもしれない。
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黒豆は私からのお裾分けだが。きんとんは作ったと言う。味のほどはしれないが捨てられる
羽目にはならず良かった。

灰色の髪に馴染みし初鏡     ふきのとう
posted by ふきのとう at 07:30| Comment(10) | 俳句 | 更新情報をチェックする

2021年01月09日

充実のいち日

今年の暮し方の一つに自分に小さな課題を一日1つ課し「小さな充実を得る」と決めたのだった。
ちらほらお年賀に来てくれる甥や姪もいて、出来ず仕舞いだったが、昨夜眠りに就くまでの間、さて
明日はと、さまざま巡らせ、先ずは針初めの布巾を縫う、その後読みたい雑誌を買いに...そうそう
年末に花型人参を切った時の人参の裁ちくずでスープも作らなくてはと考えているうちに眠りに就いた。

午前中日の当たる縁で、応量器用に布巾二枚を絎けて一文字刺繍をする。
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抜型を使えば見栄えもいいが、包丁を使えば人参の大きさに合せて切るから裁ちくずも少ない。
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少しばかりだからミキサーにかけずマッシャーで、玉葱と合せて昼食に。
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昼食はクレソンと桜蝦のみの焼きそば、味付けはレモン塩。とても美味しかった。
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外に出るには躊躇するほどの強風だったが充実するための計画だから実行する。夫も好きで良く
見ていた雑誌、発売されたころは継続していたが、何年か経つうちに内容が重複するため見て
見たい記事の掲載されている時のみ買っている。暮しの手帖も秋山ちえ子さんが寄稿していたから
独身時代から購読していたが長年読んでいると内容も重複せざるをえないのだろう、今では時々
買って見る。
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雑誌に付いていた付録、今のところ殆どの物を手で開けることが出来ているが、そのうちお世話に
なるだろう。
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と、以上のような一日であった。大きな課題を課しても出来るはずもない、小さなちいさな課題を
課して実行し「小さな喜び」が充実となればこんなに嬉しいことはない。

女正月上座に女消防士    ふきのとう  御前崎市では船乗りの夫の代理で今も女性の消防士が。
(テレビ吟行)
posted by ふきのとう at 17:17| Comment(8) | 俳句 | 更新情報をチェックする

2021年01月06日

日常に戻る

大晦日、歌番組の途中まで付き合ってくれて娘は帰って行き、新年三3日には改めて家族で
お年賀に来てくれた。娘が節料理を食べながら意外な事を口にした。
「お母さんのお節は私のトラウマでも有るの...作らなきゃ作らなきゃって思うと年末はおちおち
していられないもの...」予期せぬ言葉だった。結婚した年、重箱を買いたいから付き合って
くれないかと言われ、約束したデパートで2人で見立て、小ぶりでシンプルな黒漆の三段重を購入した。
舅姑と暮らしているが自分の重箱が欲しいのだという。娘婿は家業を継いでいたが、娘は結婚以前
からの仕事を続けていて、年末年始は余裕の休日があり、お節を作ると言うのだった。元日にはメールと
共に節料理の写真が送られてきたが、私の古風なお節に洋風もあしらった若々しい節料理に「やるじゃ
ないのっ!」と思ったものだった。

その後、家業の事務処理を姑から受け継ぎ、会計士に委託する部分もあるが仕事量も多く、殊に
年の瀬は多忙なようだ。そんなとき「お節を」と思うと私の顔が浮かび、おちおちしていられないと
言うのだ。「お母さんは既製品を買うのは罪悪のように思っているだろうけれど、デパートの地下は
働く女性の強い味方なのよッ!今更言っても始まらないけど...」「あらっ、私は滅多に既製は
買わないけど他人様の買う既製品に文句を言ったことなんか無いわっ!」「口じゃ言わないけど
既成のおかずを買うのは罪悪のように私は育ったような気がするのよ、いまでも」「まあっ、そうでしたか
それは悪ろうございましたこと...」「ううん、いいんだけどね、専業主婦の欠点だなあって...
働く女性に対する理解度が足りないのよ、子育ても、家事も男が参入するのが当たり前なんだもの」
どうやらあの日のことが今も尾を引いているらしい。

あの日、幼稚園の年長になった双子の男児と2歳に満たない女児を連れて婿が我が家にやって来た。
「お母さんはっ?」「お母さんはいないんだよっ!」口を揃えて2人の男児は言った。「...?」
婿に理由を聞くと「結婚記念日に何か欲しいものがあるか聞いたんですよ、そうしたら1日休日が
欲しいって言うもんですから...」聞けば娘はデパートで買い物をしていると言う。婿から理由を
知った私は怒り心頭に発する!夫も同じであった。3人の子どもと公園で遊んでいたが、にっちも
さっもゆかず我が家に応援を求めに来たのだった。悪いのは娘に決まっているが受け入れた婿にも
腹が立った。「タケさん、ダメじゃないか!今から尻にしかれちゃ、どこのデパート?」夫が言った。
娘は市内の大手のデパートにいるらしい、呼び出しをお願いし、私は怒りを抑えて夕飯を我が家で
することに漕ぎつけた。

賑やかに食事を済ませた後、1日と言えども「子育てを放棄」した娘に私も夫も詰問と非難を浴びせた。
今にして思うことだが、極小未熟児で生まれた男児2人、1人は無念にも網膜剥離、5歳違いの女児と
3人の子育てをしていた娘が「たった1日の休日」が欲しかったことは理解に容易だが、だからと言って
あの日の娘の味方にはなれなかった夫と私...襁褓をしていた女児は中学生に、極小未熟児だった
男児2人は大学生になって...そんな想い出を手繰りながらお節の残りと味噌汁でいつもの粗食となった。
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明日は七草粥、風の出ないうちに家の周りを一巡し、芹、薺、御形、蘩蔞、仏座など毎年摘む田の畔で。
瑞々しい蘩蔞と芹、仏座と薺は既に花を持っていた。
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御行は庭の草取の折に残しておいたものが、いい具合に育った。
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最初に薺と御形を茹で、次に芹と繁縷、灰汁の強い仏座を最後に茹でて、菘と蘿蔔に小さく切った
餅を加えれば「七草粥」のできあがり。これだけあれば7日以後の粥に入れてしばらく楽しめる。
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泉下に暮す夫殿へ
その後お元気でお暮らしでしょうか。お正月、新型コロナ禍でA家族は来ることが出来ません
でしたがMは大晦日と3日に来てくれて、いつものお節を楽しみました。RもKも学業は順調の
ようです。Sは「Tじいじに数学を教えてもらいたかった」と言っていました。明日は七草ですが
そちらではどおでしょう、頂くことが出来ますでしょうか?今でもあなたが居た時と同じように
お夕飯に七草粥を食べるようにしていますので、そちらで頂くことが出来ない様でしたら午後5時
お粥を整えてお待ちしています。是非お越しください。予報では明日は例年にない寒波の襲来と
言っておりますので最善の防寒をなさいましてお越しくださいませ。お待ちしています。

黄泉のことなど伝へ来よ薺粥     ふきのとう

posted by ふきのとう at 15:36| Comment(14) | 俳句 | 更新情報をチェックする