2017年11月23日

月命日

              3回目の月命日
     私には長い長い三3ヶ月であった。夫が黄泉に発ってから今日が
     3回目の月命日、昨日から降り続いていた雨も上がり、日が差している。
     
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      夏の間は取り寄せを中止していた、夫好みの金平糖が一昨日届き仏前に。
      この甘さの上質は、他のものと比べて見るとよく解る。
      夏の間は近くの店に在るもで間に合わせ、秋口から翌年の5月まで
      この店のものを長い間取り寄せている。

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      今朝のお茶は、静岡市井川の手揉みのお茶を丁寧に淹れた。
      山吹色の美味しいお茶だった。「絵」を描くことは最も苦手と言い
      焼物に何かを描くことは無かった夫の唯一の作品、自分では
      「十草擬き」と言っていた。3客だけ残っている。

      昨日は息子から電話があり、1人で車に乗っている時「お父さんはもうこの世に居ないんだな〜ぁ
      と思うと今でも涙が出るよ」と言い「それにしても僕に何であんな手紙を残したんだろう?」と。
      「お姉ちゃんもお母さんも良いよな、良い手紙で」と言う。
      「お父さんなりの言い分があったのよ、きっと」と言うと「借金の催促だぜ...良いと言える?」
      「小さなことを疎かにするなって言いたかったんじゃないの!あなた品格を維持せよって
      認めていたじゃないの!」と言うと「何だか知らないけどさ...」年内にもう一度来る
      と言って電話を切った。
      娘婿が息子と同じ年だと言う姪は、葬儀の時の息子を見て「驚くほどしっかりしている」と褒めてくれた。
      親の私から見れば足りないところだらけと感じているが、他人様から見れば少しは
      成長したのかも知れない。

          寒椿五体投地のごと散りぬ     ふきのとう
posted by ふきのとう at 10:05| Comment(6) | 俳句 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月21日

解きもの

                 喪服
     夏冬の喪服、夏の喪服は夫の両親、私の母の葬式に着て冬の喪服は
     私の父時に着たが、今回夫の葬儀には喪服を、着る気力もなく黒の礼服を着用
     急遽、喪服をワンピースに作り変えて着たのだった。
     洋裁を生業にしている友人が2日間で解いて、縫ってくれて間に合わせてくれた。
     結婚前に、夫の家から喪服は羽二重であることを聞いていたので3人の姉たちは一越縮緬
     私だけが羽二重を用意したのだった。
     デザインも友人任せだったが、出来てきたワンピースは7分袖のカフスを折り返して
     とても良く仕上がっていた。それを知って、姪もワンピースにしたいからと、喪服を
     解いてもらいたいと持って来た。ぼけっと1日を過ごす私には格好の手仕事だった。
     ところが解いてびっり、呉服屋さんにお任せしたと言うのに、針目も大きく不揃いな事!

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     写真は最大、最小の針目だ。被せも7ミリと驚くような仕立てだった。
     結婚前、近くの寺へ、和裁を習いに行かされ、自分の和服を縫うことになり
     生徒が5人いたが、こんな針目は周りを見ても見たことは無い。そして経糸も
     化繊であるらしく、裁ち切りがほつれてもこもこするのだ。
     混紡でもワンピースにするには良いかも知れない。

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          今朝の富士山、先日より沢山の雪を被ていて美しい。

          ゴージャスな雪のティアラよ朝の富士    ふきのとう

     
posted by ふきのとう at 18:55| Comment(8) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月18日

夫の死後の私の...姓

             気に掛けもしなかったのだが
     夫の姓を名乗って半世紀、ふと思ったのだが2人の子供達には夫の血が
     受け継がれているが、私にはそれが無い今、果たして夫の姓を此の侭
     受け継いでいく因果がどれほどあるのだろうか。夫が健在であった頃は微塵も
     考えなかったのだが...。
     夫の姓を名乗って不思議ではない因果と言えば、夫の建てたこの家、夫好みの食生活と
     遺品の他何もない。それらを除けば私の総身は旧姓のままであることに間違いない。
     夫の姓を被て、歴然として中身は全くの旧姓の私、不思議な念が、ふつふつと湧く。
     言うまでもなく夫婦別姓を唱えるものではなく、旧姓に戻れと言はれては困る。
      
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             娘の家の玄関先の富士山

         永別の姓を受け継ぐ桐一葉    ふきのとう
         
         Postscript
         記憶が正しければ、司馬遼太郎の小説の中に、養子に行く先の姓が
         なん文字であるかを問われる場面があった。字数が多いほど家柄が良いと言うのだ。
         苗字帯刀を許された折の加護を量るためであろうか。
         勿論、一文字でも高貴な姓も多くあることは確かだ。
         姓が二文字、音読みも二文字の私は、二文字ではあるが音で四文字の今の姓が
         とても嬉しかったのだった。kumiさんと同じである。
posted by ふきのとう at 10:36| Comment(8) | 俳句 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月16日

地始凍

                今朝の富士山今朝の庭
      昨日の予報通り、晴天、新聞を取りに出て写した富士山、以前は裾も見えていた。

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      「お母さん早く早く!」はもう聞けない。カメラを取りに家に入り、出て見ると
      峰に雲がかかっている。この時期の富士山は刻々と姿が変わる。雲のなせる業だ。

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      山法師の葉も黄葉しつつ落ち葉となる。寒がりの私は子供の頃から秋が来ると
      やがて訪れる「冬」を思い心が重かった。

         売れっ子の庭師来てをり松手入れ     ふきのとう
posted by ふきのとう at 08:09| Comment(6) | 俳句 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月13日

家の周りの今

                 レタス畑
      回覧板を届けるお宅のレタス苗、育苗ポットに行儀よく芽生えた。
      仕事がとても丁寧な農家、1年分のお米もこの家から頂いている。

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       自分の影が映ってしまった。昨日の午後は曇り空で寒かったが
       今日は風もなく暖かい、レタスの生育には好天は欠かせない。
       クリスマスには出荷できると言う。初採りを毎年頂くのは有り難い。

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           雀集ふ瑞穂の国の穭田に   ふきのとう

       米作主体の日本では半ば害鳥の雀も、ドイツでは人になつき、可愛がられると言う。




       
       


      

      
posted by ふきのとう at 12:44| Comment(12) | 俳句 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月11日

はるばる大阪から

               久し振りのツトム君
      前回、御前崎に台風が上陸した時、ツトム君の父親から見舞いの電話があり
      その時、夫の死を知らせると大そう驚いて......今日、父親、ツトム君、弟の
      3人で夫の墓前にお参りしてくれた。
      3人共に、縁起のある数珠を携えて、仏前に般若心経を唱えてくれて有り難かった。
      「日向ぼっこしながら食べて」と豊橋で買ったと言うお煎餅をツトム君が私に呉れた。
      身長も184cm有ると言う。あんなにちいちゃかった赤ちゃんが......。
      子供の頃は清水に帰省する度に顔を見せてくれて、時には泊ってくれたりもしたが
      社会人になってからはそうもいかず、2年ぶりの再会だった。
      幼稚園教諭、後に園長を務め、退職して、間もなく他界されたツトム君の母親
      今年で10年経つと言われた。光陰は矢よりも速やかだ。
      「おじちゃんの焼物もっと欲しかったな〜ぁ」と言い残して帰られた。

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      七十二候の「つばき始めて咲く」の椿は山茶花を指すらしいが上記の
      椿は葉も花も椿である。

           紅つばき尼のつむりのあをあをと    ふきのとう
      
posted by ふきのとう at 16:51| Comment(6) | 俳句 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月09日

御本手

               二つの御本手
       秋も本番、例年なら食器など入れ替えも疾うに済んでいるのだが
       沢山の時間がありながら、うつらうつらと日々を過ごしていいて夏のままだ。
       今朝、夫にお茶を淹れていて、この「季節に相応しい湯飲み茶碗」を
       と、はたと気づいたのだった。
       私的には御本手は春に相応しいと思っているが、先日ブログのお客様
       octpusさんに問われた「御本手」、上手く説明も付かずだったから
       実物を載せようと思い、出してみた。上手く伝わると良いのだか。

       @刑務所の職業訓練の作品

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       A夫の作品

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       茶碗の地肌にほんのりと赤味をおびた文様がご覧いただけるだろうか。
       これが「御本手」だ。 風合いが優しいので私の場合は主に「春」に使用している。
      
       @の湯飲みはデパートで刑務作業作品のチャリティがあり、購入した。
       その出来具合をじっくり見ていた夫が「厚みも単一で、端反りもなかなかの物だょ!
       ここまでに仕上げるに刑期もきっと長いだろうね!」さすが、見所が違う!と思った。
       その時お互いに「殺人罪」ではないかと思っていたことが解り、話題となった。
       しかし良く出来ていると夫は言うのだった。刑務所での作り手にさえらなければ
       良いのだからチャリティには協力しようと話は纏まった。
       高台が「切高台」になっているから〇口県の刑務所かも知れない。勿論切高台は
       他の地方の陶作品にも、デザインの一つとして使われてもいる。

       A大ぶりの湯飲みで薄手に出来ているから、湯も冷めやすいが
       春先から初夏の頃の喉が渇く季節にはたっぷり茶も入り、重宝する。

       飯茶碗、汁椀、湯呑、箸は結婚以、揃いのものを購入しているが
       夫が手掛けるようになってから、飯茶碗、湯飲みの殆どを夫の作品で間に合わせている。
       毎日のお茶は揃いの湯飲みに入れて、その一つを夫に進ぜている。

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       今朝の湯飲み、釉薬は「白萩」今日が終わったら、来年の初夏まで仕舞っておこう。

           丁寧に淹るる朝の茶鵙日和    ふきのとう

       
posted by ふきのとう at 09:23| Comment(8) | 俳句 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする