2016年04月28日

何でしょう?

                   小抽斗

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       一応螺鈿づくりではあるこの小さな抽斗は「箸置き」入れにしている。
       結婚前、名古屋に暮らしていた亡母の妹、つまりは叔母の家に1週間ほど
       世話になった事が有った。
       同じ年の従妹と大須の寄席に通う時、叔母の持たせてくれる幕の内弁当は格別だった。
       遅く帰宅する私たちの為に用意してくれる食卓には箸置きが添えられ、真っ白な布巾が
       2人分きちんと揃えてくれてあった。    お櫃は春慶であった。
       そこには稲作と茶を専業にしている生家との違いが歴然としてしていて田舎育ちの私には
       目を見張る情景だった。その頃の生家は台所が土間になっていたし、レンガ造りの竈も
       健在で、煤けていて、古ぼけてやたら大きなタイル張りの流し、水瓶等々.....
       叔母の家の板の間の台所は新鮮だった。
       不思議なのは台所と居間の間に、それはそれは大きな甕が鎮座していたこと。
       叔母の大切にしていた糠味噌が入っていたのだった。
       その時叔母から頂いた箸置きは未だに大切にしているし、後に箸置き集めは私の趣味ともなった。
       今も大切に使用ている。生前我が家に来た叔母が、私が箸置きを大切にしている事を
       大そう喜んでくれたのだった。

              先日、夏らしい箸置きに入れ替えをした。

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       さもない食卓の脇役だが、その季節感は大きな役割を果たしてくれる。
       殆ど5個セットだが2人暮らしの今はいづれも2づつ出している。
       箱入りは叔母から、藍色のものは最近気に入って購入した。

       箸置きの硝子細工や夏に入る     ふきのとう

posted by ふきのとう at 10:02| Comment(6) | 俳句 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする