2015年10月18日

中学生の俳句

                   お耳汚しな話
     市主催の「富士山少年俳句大会」で大賞を頂いたと言う陵の表彰式が昨日あったようだ。
     大賞についての感想を挨拶文で述べることになり、引率の母親は驚いたようだ。
     以下は陵の原文である。

     このたびの大賞に選んでいただき有難うございました。とてもうれしいです。
     この俳句は母の実家に帰省した時に作った俳句です。**市よりももっと田舎で
     窓の外を見ると田んぼと空しか見えない場所で、座敷に寝転がりながら見たままそのままを
     俳句にしました。
     この五七五には空とつばめしか出てきませんが、ぼくがこの俳句にこめたふる里と言うのは
     ただ単に場所だけではなく、大きな病気をして退院したばかりの祖父がいたり、良くしゃべる
     祖母がいたり、きょうだいや両親もいる風景です。
     この俳句の受賞を回覧板で見た近所のおばさんは東北の空を思い出したと言っていました。
     このように十七文字をもとに、人それぞれいろいろ想像できるのが俳句のおもしろさだと思います。
     先日定期テストの自己反省を書くプリントに反省コメントを五七五で書いてみました。
     たとえば数学は「数学を甘くみてたらこの結果」社会は「誤字多し、知識も多し点低し」
     理科「点数を見ても見ぬふりしたくなり」そして「今回はCが出てきていとかなし」これは英語です。
     これは俳句ではありませんが五七五のリズムを使って限られた文字でありのままをこんなにも
     伝えることができるんだなと自分で自分の十七文字に感心してしまいました。
     今回のように中学生も小学生も俳句を作って、俳句と言うものは誰でも始められる気軽な
     表見方法だと思いますが、逆にいざ俳句を考えてみると知らないことも多く、こんなものも季語かと
    学ぶところも多い俳句ですが、リズム感のある五七五で普段から気持ちを表現してみると俳句も
    上達するかもしれません。
    この受賞を機に俳句をもっと身近なものにして、見たままそのままを表現してみたいと思います。
    有難うございました。
       (想定外の定期テストの反省文には母親も冷や汗ものだったと言う。)

    ここに至る直前「感想を述べなければならないけど、お母さんが俳句をしていること、言っても良い?」
    と娘から打診があったが「添削したと思はれるのは御免だから」と断った。
    受賞句は「ふる里の大きな空につばめくる」だと言う。
    投句前に知らされていたら「類想、類句あり」で投句しないように注意したに違いない。

    選者もそのようなことを仰ったようで、親子共々気にしていたので、選者の選評は最もであるが
    中学生に自分の俳句に類想、類句が有るなど、考える余地もないのだから仕方のないこと。
    選者もそれを踏まえて取り上げてくれたに違いないからと慰めておいた。

    DSCF1843.JPG
    
posted by ふきのとう at 09:01| Comment(14) | 俳句 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なんとまあ!素晴らしいことですね。
おおらかな、余計なことを言わない句、
大人の初心者が作りそうです。
でも、中学生ですから。
ふきのとうさんのお宅が作品になった、というのが嬉しいこと。

大人になっても作り続けて欲しいですね。


Posted by KUMI at 2015年10月18日 15:12
快挙おめでとうございます さすがふきのとうさんのお孫さん お孫さんが俳句に目覚めただけでもうれしいのに祖母思いでかわいいさ一入でしょう
また素晴らしい感想文で 私もこんなに判りやす文章書けたらよいと思いました 
文章を短くすることに気づいた未来のある少年はこれから先にどんな表現者になっていくのか楽しみでもあります
Posted by 山水 at 2015年10月18日 19:01
kumiさん
国語の時間に作句したようです。担任教師が国語の教師でして
俳句大会に投句してくれたようでした。
この次逢いましたら類句、類想のことなど話してみようと思います。
若い人の俳句離れが言はれる昨今、担任の先生が面倒がらずに
投句して下さったことが何より有り難いことと思っています。
Posted by ふきのとう at 2015年10月18日 23:31
山水さん
有難うございます。
投句して下さった担任の先生のお蔭です。
中二ですからもう少し漢字を使った文章が書けると良いのですが...
楽天家ですからその辺りは私に似たのではないかと思います。
Posted by ふきのとう at 2015年10月18日 23:35
ふる里の大きな空につばめくる

素直で大きな句ですね。田んぼに囲まれた吉田のお宅が偲ばれます。
漢字の使用はこのくらいのほうが柔らかくていいんじゃないかと思います。
Posted by 秋山白兎 at 2015年10月19日 09:10
白兎さん
美味しいカレーライスを平らげた陵も中二となり
雑学の薀蓄を語るようになりました。
類句もあるかと思いますが、中二では他人の俳句を知る由もないですから
仕方ないと思います。この次逢う時には歳時記を持って行こうと思います。
Posted by ふきのとう at 2015年10月19日 21:11
ネット句会でも毎月のように類句・類想・・・の話題ばかりです。
俳句はある面で国語力の問題ですから国語力向上に役立つと思います。
歳時記を読むと森羅万象の知識が勉強できますね。
Posted by 秋山白兎 at 2015年10月20日 15:09
ふきのとうさんの孫を気遣う思いを強く感じ
ましたよ。しかし、陵さんの挨拶文は素晴らしい
ですねぇ。感性の豊かさはふきのとうさん譲りで
しょうか。
Posted by zenpeichan at 2015年10月20日 15:41
白兎さん
大賞の知らせがありました時、「まずいな〜ぁ」と思いました。
投稿を知っていれば止めさせたのにと...。
俳句をしている者には断じて許されない行為ですね。
ただ、意図的ではなく出来てしまう類似句は挙げればきりも無いのも現状ですね。
Posted by ふきのとう at 2015年10月20日 19:53
zenpeiさん
有難うございます。
類似、類想気にならない訳ではありませんが...
挨拶文は読んでいて楽しい思いをしました。
殊に定期テストの英語の反省文の「いとかなし」には吹き出してしまいました。
700gの赤ん坊も今では部屋が狭く感じるほどに成長しました。
Posted by ふきのとう at 2015年10月20日 19:59
陵君の作品には似たものはあるかもしれません。しかし、俳人と呼ばれる人たちの作品にも似たものは多いです。
陵くんの作品には悪意はありません。素直におおらかに詠まれています。よって表彰に値するのだと思います。
Posted by 秋山白兎 at 2015年10月21日 11:40
白兎さん
有難うございます。
選者の方も全く白兎さんと同じ事を言って下さったようです。
挨拶文を読んで頂けれは、作為のない事が少し理解して頂けるのではないでしょうか。
近頃の子供の挨拶文は口語調が多いようですので、その点では
難なく挨拶文になっているように思いました。
Posted by ふきのとう at 2015年10月21日 21:25
健君も陵君も賢いですね。

「誤字多し、知識も多し 点低し」これは面白いですね。私は川柳も・・・らしきものも作ります。
Posted by 秋山白兎 at 2015年10月22日 09:15
白兎さん
特に陵は雑学が専門なのです。
吹き出してしまうような薀蓄です。
Posted by ふきのとう at 2015年10月22日 19:45
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