2017年06月12日

ほんの少しの余裕

                    夏座敷
         同じ町で消化器の専門医が夫の主治医と決まり、訪問看護師の手筈も整い
         主治医との面接、看護師の訪問も受け順調な自宅療養の始まりとなり
         私自身にもほんの少しではあるけれど心に余裕も出たように思う。
         
         そんなこんなで例年より少し遅れたが、襖を葭戸に替へ籐莚を敷く。
         昨年仕上がっていた刺繍の掛け軸に季節の色紙を入れて何となく夏座敷らしくなった。

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         夫の病状だが、主治医からも「ある程度は知らせた方が良いのでは」と言う助言もあり
         息子自身も私の意見を尊重したが、主治医と同意見であり「残された時間を
         有意義且つ大切に使ってもらいたい」とのことで、自身からその旨を伝えると言ってくれた。
         娘は弟にその役目を果たしてもらうのは酷ではないか、医師に話してもらう方がよいのでは
         と思い、弟にその旨を伝えたらしい。
         「自分なりに考えていることがあるから任せてもらいたい」という事だったらしい。
         昨日息子が中学1年生の息子を伴ってあきる野から我が家に来て、父親に告げた。
         その後、息子の希望で静岡市内の蕎麦店へ。   私としては近くの店の方が
         夫が疲れないとと思ったのだが......。
         「街に出てくれば必ず此処に寄ったよね!」などと子供に話しながら4人で
         定番の「天磯おろし」を食べた。「うん、この味この味」と言いながら。
         何と!夫は無理した様子もなく残さず食べきったのだった。
         その様子を実時間で知らされた娘は、大そう感激したようだった。
         前日娘の焼いたお好み焼きは半分しか食べなかったから驚いた事だろう。
         医師の診断は知らされてはいるが、長期になるか短期になるか、人間の寿命は計り知れない。
         過酷であっても受け止めるしかない。夫よ死を急ぐな......。

         うす墨の色紙の一句涼しかり     ふきのとう
         
  
         
posted by ふきのとう at 21:22| Comment(6) | 俳句 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月03日

久し振りの名店街へ

              静岡市紺屋町〜呉服町界隈
       欲しいものが有って静岡市まで出かけた。高速バスで30分 
       静岡市の名店街へ、昔、余所から見えた人は仙台の一番町街に似ていると
       よく言ったものだ。    夫ももれなくその中の1人だ。
       就職先は静岡駅の南口を出て直ぐであったから、結婚するまでの間の馴染の街だ。
       バスを降りて商店街に向かうと、街の様子が様変わりしていて驚いた。
       昨年の暮れに来て以来だが、こんなにも変わるものなのかと、今浦島の心境だ。
       ふと思いついて、あの時分のお店が幾つ残っているのだろうか、カメラに収めて見た。

       この文具店では初めての給料日に万年筆を買った。
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       当時はレストランで友人達とよく食事をした。今は結婚式場になっている
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       珍しい果物に、田舎娘の私は目を見張ったものだ。
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       蒲鉾が大好物の亡父に給料日、良く買って帰った。
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       給料日に目当てのブラウスなど購入した。今は子供服が主流だ。
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       昭和40年、結婚指を購入、男性店員の白魚のような指に驚いたことは忘れない。
       私の指は昔から重労働を余儀なくされたような指だ。
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       この茶舗の従業員の躾けの厳しさは夙に知られていて、勤め上げれば
       良縁に恵まれると言う伝説があったが、今は定かではない。
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       初めて浴衣下駄を買い、後に娘の七五三の畳表の下駄を購入した、
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       台所用品や、器が豊富な店、今でも良く利用している。
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       仕事帰り、時間さえあれば良く通った書店、石川達三、亀井勝一郎など読みふけった時代。
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       たたみ鰯の美味しい店、この店で初めて買って食べたのだった。 
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       そして静岡と言へば山葵漬け、田丸屋、小泉楼の二軒が本家、元祖を
       名乗り、隣り合せで競っていたが現在はこの店のみとなった。
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       松坂屋、伊勢丹(旧田中屋)は昔のまま、鳥居帽子店も健在。
       ホットケーキが美味しく、英語が堪能なウエイトレスがいたことでで有名だった
       金精軒もテナントビルとなってしまったようだ。
       退職したのが昭和38年だから、街並みも変わって当然の事だろう。
       機会があれば七間町の当たりも巡ってみよう。

       片隅に昭和のにほい街薄暑     ふきのとう
posted by ふきのとう at 16:49| Comment(8) | 俳句 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月01日

水無月の家

               水上の我が家

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       我が家今水上に在り早苗時      ふきのとう

       高速道路近く居住しており、近くにはにビジネスホテルもあり
       民家も点在しているから、田舎暮らしと言っても山里とは違う。
       ただこの季節、四方を水田に囲まれている我が家は
       さながら水上に家があるように錯覚する季節を迎えた。
       夜ともなれば街灯や民家の灯りが水田に灯り、実に美しいと感じる。
       街の灯りの様にネオンサインではないのが嬉しい。

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       山法師の花も整い、遠目にもその白い花は存在感がある。
       ここ数日間、自宅療養する夫の為の準備に追われ、慌ただしく過ごした。
       医師の病状説明に心も折れてしまった日も有ったが、夫の希望どおり
       自宅で療養することに。私自身も望むところだから気張らず今までの様に暮らそう。
      
       自宅療養決めたる夜の遠蛙       ふきのとう
       療養の手はず整ふ柿若葉        ふきのとう

       ブログも間遠になると思いますが宜しくお願い致します。
posted by ふきのとう at 08:02| Comment(6) | 俳句 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする