2018年06月23日

紫蘇を揉む

                     ちりめん紫蘇6束

「叔母さん、お願いがあるんだけどね、今年も梅干し漬けてくれるかしら?」姪からの電話だ。
大井川を挟んで隣町に暮す姪だ。舅姑を看取り、2人の娘は家庭を持ち、今は夫と長男との3人暮らし、
兼業農家である。夫の通院時も、この姪が、時間さえあれば来てくれて、遠慮する私に「時間が有る時、
好きで来てるんだし、色々お世話になったし、こんなことで喜んでくれたら私も嬉しい」と言い、在宅療養に
なるまでの7か月間、病院への送迎をしてくれて、お蔭様で車に乗れない不自由さを微塵も感じなかったのだった。
姪の言う「世話」とは夫が子供に数学を少し教えたことと、私が愚痴話の相手になっただけのこと。
そんな姪の頼みごと、毎日が日曜日の私には何でもないこと、「店頭でいい梅を見つけたら買ってちょうだい、
私も気を付けて見て見るから」そんな返事をした翌日、息子の同級生のお母さんから珍しく電話があり、梅が
豊作で、貰い手が無くて困っているので、助けてくれないかと言うのだった。
女の子のお母さんで、家も少し離れていて、ふだんお目に掛かることは滅多になかったので躊躇した。
いろいろ当たってみたのだが、梅を漬ける人がいないと言い、私の事を想い出したと言われた。
学校田の(小学校)お米の収穫際があり、当時1年生は「おむすび」を作ることとなり、委員だった私が大量の
梅干しを持参した日のことを覚えていてくれたようだった。
広い裏庭には数えきれないほどの梅の木が植えてあり、どの木も撓に大粒の実を付けていた。
「私も独りになっちゃったのよ...」「そうですってね、どう、慣れました?」...「怖いのは無くなりましたけど
寂しさは未だ...」「そうでしょ、私も3年かかったわ...」...今は娘さんとその子供と暮らしていると言う。
出てきたお孫さんは祖父ににていて色白で、とても愛らしかった。今は亡き祖父(彼女の夫)は私より
1学年上だった。

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外に雨の気配ありけり紫蘇を揉む     ふきのとう



posted by ふきのとう at 07:33| Comment(8) | 俳句 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月21日

形見の風鈴

                   夕方晴れ...
高槻の家で初めて迎える夏に、今は亡き、花巻の兄が贈ってくれた「南部風鈴」五十余年を
経て、錆は泛いているものの、澄んだ音色はみちのくの空の色と、水の色を想い出させてくれる。
毎年夫の誕生日に軒に吊っていたのだが、今年は少し遅くなってしまった。

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風鈴の「舌」を少し明るいものに替えようかと思っている......。
高槻の家も農家の離れであったし、今の住まいも、「うるさい」と言われることは無いから、存分に
音色を楽しむことができるが、残念なことに、2人とも鬼籍に入ってしまった。
「父母や、兄姉たちに巡り会えただろうか.......」ふと想った。

風鈴や亡き父母のこと夫のこと      ふきのとう

posted by ふきのとう at 15:52| Comment(8) | 俳句 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月19日

ただいま、午前5時45分です

                       早朝の我が家
起床時間は4時半だったが、湯を沸かし、供花の水を替えたり、毎週月曜日と決めている
仏壇の丁寧掃除?、お茶を淹れて、夫に話しかけて.....
先程まで、快晴だったのに、なにやら雲行きも怪しい...それでも、今の時期の水田の写真を撮ろうと
自転車で走る。どこから見ても我が家は水の中。

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我が家の東側を流れる疏水、水も豊かにやがて豊穣の秋を迎える
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ゆく川の流れは絶えずしてしかももとの水にあらず、淀みに浮かぶうたかたのかつ消えかつ結びて...
夫の愛した「方丈記」そのもの......
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 ぽつぽつ雨の気配、どうやら天気予報どうりの空模様、さあ!ご飯を火に掛けよう!

休耕の田にも水張るあやめ草     ふきのとう
posted by ふきのとう at 06:52| Comment(8) | 俳句 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする