2017年07月02日

花筏

               新前が老練に
      朝起きていの一番にヤマボウシの木の下に行って見る。
      「おお!ハナイカダの実が色付いている!」と言っても実は艶やかな黒色だ。
      はじめの青い実は新前、熟してからの黒色は老練の船頭と言う事だろう。
      昨年も沢山の実をつけてくれて切り花にして楽しんだ。
      自分の家にも植えたいという句友2人に株分けをしたため、今年は花も実も少ない。
      この株分けが至極困難で、雌雄異株だから花が咲かなければ雌雄の区別が難しい。
      かなりの大株だったが、雌雄の株を2人分に分けたから、本家も大そう貧弱になってしまった。

              5月25日現在
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               そして今朝
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      桜の花が散り始め、池や小川にかたまって流れる様を筏に見立てて「花筏」と言うが
      この緑の葉を筏に、黒い実を船頭と見立てた、日本人ならではの 風雅な名前だ。
      別称を「ヨメノナミダ」と言うらしいが、この艶やかな黒い実を涙と見立てるならば
      幾星霜、苦労を背負った嫁の涙に違いない。

         吾に嫁といはれし時代花筏        ふきのとう

      
posted by ふきのとう at 15:55| Comment(7) | 俳句 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月30日

負うた子に教えられて

                糠漬けパプリカ
       パプリカの糠漬けが家族に好評だと娘から聞いたので早速試してみた。

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       先日ガスパッチョ作った時の使い残しのパプリカを糠床に漬けて今朝食べた。
       なるほど、単品でもサラダ感覚で、美味しく食べることが出来る、これはこれは。
       ピーマンは母がよく漬けていたら私も漬けているがパプリカは初めて。
       ピーマンとは多分兄弟分だろうから、漬けけられない訳がない。

       夫の自宅療養を決めた時、ブログは難しいと思いましたが、私も大分落ち着き
       出来るだけ続けようと思います。ゲストのみなさま宜しくお願い致します。

           梅雨厨「糟糠」の語を吾子知らず    ふきのと
posted by ふきのとう at 09:21| Comment(8) | 俳句 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月27日

アボカド

                 芽が出て葉が出て
      ブログの友人に刺激されて直ぐにアボカドの種をハーブの鉢の脇に埋めておいた。
      そのことをすっかり忘れていてハーブの植え替えしようとすると、大きな丸い
      種から少し芽が出ていて、「なんだろう?」と思って割ってみた。
      アボカドが密かに発芽していたのだった。 慌てて別の鉢に植えたものの
      種子を割ってしまったのだからと、半分は諦めていたのだが、どうだろう!

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      縁起担ぎの私のこと「きっといい事があるに違いない」と思っている。
      と、同じような事がもう一つ、長野県のブラネタリウムを備えた民宿に
      宿泊した折に頂いたソバナ(たぶん)が始めて咲いた。あれから12年経つ。

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      写真が上手く撮れなかったが紫の清々しい花だ。
      元々が縁起担ぎ屋だから、今置かれた状況が更に拍車をかける。

      宿の書に女工哀史や蕎麦菜咲く   ふきのとう
      
      
      
posted by ふきのとう at 15:37| Comment(6) | 俳句 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月24日

行って良かった

                映画「八重子のハミング」
       夫の自宅療養が始まる前、6月のカレンダーの予定表に先日の吟行と今日の映画が記してあった。
       それを記憶していた夫の勧めで市内の小さな映画館へ1人で行く。
       いつか来る夫婦の別れ。ゆっくりとふたりで歩む、ありがとうの人生(みち)
       今の私の心境のようだが内容は少し違い、若年性アルツハイマーの妻を介護する
       夫のドキュメンタリー映画だ。
       以前に観た「妻の病」に似ている部分もあり、とちらも脚色のない事実に基づいた映画であるが、
       ある意味で今日の映画の方が日常起こりうるリアリティが濃いように思った。
       主演の俳優も「現実に起こった日常は芝居の様に「演じる」とは違い非常に難しかった」と話した。
       脚本家の青島武氏の友人とたまたま話す機会を得て、当時氏の作品を映画化した
       「ツレがうつになりまして」の佐々部清監督の映画を観たことが切っ掛けで
       この監督の映画の殆ど観ている。 今日の映画は大手の映画会社から拒否された
       監督の意地もあり自主制作に近い映画のようだ。 上映後に佐々部監督と主演の升毅の
       舞台挨拶もあり楽しめた。予算の都合で12年間の夫婦の暮しを13日間で撮り終えたと言う。
       サイン入りのパンフレット、欲しかったわけではないがカンパの意味も込めて購入したのだった。 

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       映画!cid_image002_jpg@01D2ED36.jpg  

       俳優の升毅さんは、映画やテレビと全く同じで、雰囲気も良く丁寧な方だった。                                          
       夫のリクエストのお寿司を買って帰路に、午後1時40分には家に着いた。

       映画観てとんぼがへりの梅雨の空       ふきのとう
                                                        


posted by ふきのとう at 22:38| Comment(6) | 俳句 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月21日

梅を漬ける

                やっぱり
       今年は色々あって梅を漬けるのはやめようと思っていたのだが
       洗剤を買うために寄った店の正面の見事な梅が目に飛び込んできて思わず買ってしまった。
       今朝目覚めが早かったので、ご飯を炊く前に小さな蔕を取り、18%の塩で漬ける。
       減塩ばやりの昨今、18%では塩分が強すぎると思う輩も多いのは周知のこと。
       黴を恐れることもなく、干し上げた梅が塩を噴くこともない。安心の塩分だ。
       この塩加減が梅の酸味との調和がよく、正しく「いい塩梅」だと思っている。

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       実梅を洗い蔕を取り除いていると、様々な事を忘れとても安らかな時を得た。

       わたくしの折節実梅洗ふなり      ふきのとう



       

       
posted by ふきのとう at 11:42| Comment(6) | 俳句 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月17日

吟行句会

                 郡上八幡
         夫の勧めもあって郡上八幡行の吟行に参加した。
         
         郡上八幡城の天守閣からの一望の町
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         宗祇水、未だ俳句など知らない頃に一度訪ねたが、空梅雨所為か、水も細っていた。
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         いがわ小道、ここには豊かに水も流れ鯉が沢山泳いでいた。
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         小気味よい下駄の音をたてながら郡上踊りを披露してくれた。
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         今日、喫茶「風待ち」吟行句会が行われ、7句の投句
         参加者6名だが投句48句、そのうち7句選を互選する。

         五月晴郡上の空に八幡城      どんき
         天空の城の眼下に鮎の川      ちよこ
         小気味よし郡上踊りの下駄の音   ひとこと
         山城の黴の匂へる三和土かな    みちこ
         逍遥の梲の町や釣忍        よしこ

         旱梅雨音の幽けし宗祇水      ふきのとう
         鯉の棲む暮らしの水や枇杷熟るる  ふきのとう
         万緑や魚の形の城下町       ふきのとう
         花あふち郡上紬の縞格子      ふきのとう
         袖壁の連なる町や夏つばめ     ふきのとう
         金泥の厚き屋号や軒つばめ     ふきのとう
         郡上八幡下駄打ち鳴らす藍浴衣   ふきのとう
         以上の7句を投句する。
         
         元来吟行句は苦手だが、この会にに入会させてもらった以上嫌いなどとは言ってはいられない。
         四苦八苦(四句八句?)ながらも何とか纏めることが出来るようになったのだから有り難い。
         暫く家に閉じ籠っていたから、心身共に気分転換となった。勧めてくれた夫に感謝する。

         
posted by ふきのとう at 19:39| Comment(8) | 俳句 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月12日

ほんの少しの余裕

                    夏座敷
         同じ町で消化器の専門医が夫の主治医と決まり、訪問看護師の手筈も整い
         主治医との面接、看護師の訪問も受け順調な自宅療養の始まりとなり
         私自身にもほんの少しではあるけれど心に余裕も出たように思う。
         
         そんなこんなで例年より少し遅れたが、襖を葭戸に替へ籐莚を敷く。
         昨年仕上がっていた刺繍の掛け軸に季節の色紙を入れて何となく夏座敷らしくなった。

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         夫の病状だが、主治医からも「ある程度は知らせた方が良いのでは」と言う助言もあり
         息子自身も私の意見を尊重したが、主治医と同意見であり「残された時間を
         有意義且つ大切に使ってもらいたい」とのことで、自身からその旨を伝えると言ってくれた。
         娘は弟にその役目を果たしてもらうのは酷ではないか、医師に話してもらう方がよいのでは
         と思い、弟にその旨を伝えたらしい。
         「自分なりに考えていることがあるから任せてもらいたい」という事だったらしい。
         昨日息子が中学1年生の息子を伴ってあきる野から我が家に来て、父親に告げた。
         その後、息子の希望で静岡市内の蕎麦店へ。   私としては近くの店の方が
         夫が疲れないとと思ったのだが......。
         「街に出てくれば必ず此処に寄ったよね!」などと子供に話しながら4人で
         定番の「天磯おろし」を食べた。「うん、この味この味」と言いながら。
         何と!夫は無理した様子もなく残さず食べきったのだった。
         その様子を実時間で知らされた娘は、大そう感激したようだった。
         前日娘の焼いたお好み焼きは半分しか食べなかったから驚いた事だろう。
         医師の診断は知らされてはいるが、長期になるか短期になるか、人間の寿命は計り知れない。
         過酷であっても受け止めるしかない。夫よ死を急ぐな......。

         うす墨の色紙の一句涼しかり     ふきのとう
         
  
         
posted by ふきのとう at 21:22| Comment(6) | 俳句 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする